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皮膚温を保つことが保湿ケアの効果を引き上げる!

皮膚の温度で保湿ケアの効果に雲泥の差あり!? ⇒皮膚の温度で保湿ケアの効果に雲泥の差あり!?


肌を乾燥させる外的要因として「湿度の(=空気の乾燥)」を気にする人は多いと思うんですが、血流の良し悪しや皮脂の分泌量を左右する要因になる「気温」「体温」も肌を乾燥させる環境因子として無視できないほど影響力があります。


冬場の寒さはもちろんのこと、最近では夏のうだるような暑さが問題になっていますよね。そうした気温や温度が肌に対してどんな影響を与えているのか?気になっている人もいるんじゃないでしょうか?


結論を先にいうと、外気の気温の変化によって皮膚の温度(=皮膚温)が上がってしまうのも下がってしまうのも肌トラブルの原因になります。


毎日の保湿ケアを頑張るあなたに知識として知っておいてほしいことは「皮膚の温度(=皮膚温)が表皮の活性を左右している」ということ。つまり、「適切な皮膚温度コントロール」を意識しているかいないかで、肌の状態は全然変わってくるということなんです。


「冬はまだしも夏にも肌がくすむんだけどこれってなぜ?」
「年齢とともになんだかスキンケアの効果を実感しにくくなってきた。」


思い当たるところはありませんか?それってもしかすると皮膚温が影響しているのかもしれません。

皮膚温が乱れることで肌の基底層の働きに悪影響が!

皮膚温は基底層に影響がでる。

体温は平熱というものがあるように1年を通じてほぼ同じ36.89℃(※日本人の平均値)です。


しかし、平熱がある体温と違って皮膚温は気温や環境によってかなり大きく変動します。春や秋などの比較的過ごしやすい時期の皮膚温は33~35℃ぐらいですが、夏の猛暑の時期には37℃付近まで、反対に冬の寒い時期には20℃近くまで下がることもあります。


皮膚は外界と接する体の感覚器(センサー)としての役割もあるので、外気の変化に敏感に反応として温度を調整する機能が備わっています。


そのため外気によって皮膚温が上下するのはある意味で当たり前なんですが、皮膚温が高すぎる、あるいは低すぎる状態が続くのは肌にとってあまり良いことではありません。具体的には外気の気温や温度の変化は主に肌の奥にある基底層が影響を受けることがわかっています。


資生堂の研究によると皮膚温が乱れることで基底層が影響を受けると、ターンオーバー乱れて角質細胞が固まったまま育つ「角層かたまり」を作ってしまうとのこと。この「角層かたまり」はくすみやゴワつきの原因になるというんですね。


細胞の活性力が低下してターンオーバーが乱れれば、その影響はゴワつきやくすみだけで済むわけがありません。肌も乾燥するようになりますし、毛穴詰まりからニキビ、メラニンが排出されないためシミ・くすみなどの色素沈着、シワ・たるみといった肌老化にも影響するでしょうね。


冬は、空気の乾燥や寒さのせいで血流が悪化して、肌がゴワついてくすみがちになるということはあったと思いますが、夏も皮膚温が高温になることで同じように肌の新陳代謝に影響が出るので肌トラブルが発生します。


夏の肌のゴワつきやくすみの背景にはこうした理由があったんですね。

皮膚温がうるおい美肌の決め手!~肌のバリア機能を左右することが判明

気温の肌への影響としては暑さにかんしていえば皮脂の分泌量が増えることもあり、皮脂の酸化も起こりやすくなって、炎症系のトラブルが増えます。ただ、どちらかというと皮膚温に関係した肌トラブルでいえば皮膚温が下がってしまったときのほうが自覚症状があると思います。


身体と同じで"肌冷え"のほうがその影響を実感しやすいということです。


※外気温が5℃下がると、皮膚温は1℃下がると言われています。冬の皮膚温は夏と比べると平均して4℃近く低い状態です。また、真冬に外出した場合、およそ10分程度で皮膚温は20℃付近まで低下するとも。そのため外出時にはマスクによる保温が必須です。


ポーラの研究を紹介しておくと、ヒトの表皮細胞には「TRPV4」という温度に反応して活性化するセンサーがあり、体温付近(30℃~)で最も活性化し、肌のバリア機能の修復を促進する作用(※)を確認。逆に低い温度(~29℃)では「TRPV4」は不活性になり、バリア機能の形成が阻害されてしまったそうです。


※TRPV4 が活性化して細胞内に電気シグナルが伝達されると、Rhoタンパク質が活性化されて細胞の成熟が促進し、タイトジャンクションの形成を促進。タイトジャンクション形成の阻害、機能不全は肌あれの原因となります。


タイトジャンクションとは?

角質層のすぐ下にある顆粒層に存在する水や物質が透過することを防ぐ働き(バリア機能)をもつ構造のこと。細胞間脂質のように隣り合った細胞同士を隙間なく密着させています。

皮膚の温度でバリア機能の回復スピードに差

※画像:ポーラ


このポーラの研究からわかることは、皮膚の温度によって皮膚のバリア機能の形成が促進されたり、阻害されてしまうということです。


皮膚の温度を体温に近い状態に保ったほうが表皮細胞が活性化するというのは、体内のあらゆる化学反応を触媒している酵素の働きからも説明できますよね。


皮膚の機能維持や新陳代謝にも多くの酵素が関わっているわけですが、酵素の活性もまた体温付近の温度で一番活性化します。つまり、酵素が活性化されることで肌の代謝機能も活性化されると考えることもできるわけです。


ちょっと難しい用語がでてきて難しくなってしまいましたが、ようするに、「肌を冷やすな!」ということです。できるだけ体温に近い皮膚温を保つことが細胞の活性を促し、バリア機能を強化するうえで大切なことだということなんですね。


覚えておいてほしいのは、肌の温度に影響するのは何も外気の気温の変化だけでなく、ストレスや睡眠不足、運動不足など生活習慣の乱れによる血流の悪化も要因の1つだということです。


ストレスや睡眠不足の影響で肌が乾燥したり、敏感になったりということは経験がある方も多いと思いますが、血流が悪化して、皮膚温が低下することで、正常な角層を生み出すタイトジャンクションの働きが不活性になってしまうことも影響しているということなんですね。

化粧水を冷やして使うなどの"冷やし美容"はNG!?

化粧水や美容液などスキンケアアイテムを冷蔵庫で保存している&冷やして使っているという人もいると思います。


「毛穴が引き締まるから」
「夏は冷やして使った方が気持ちいいから」
「無添加化粧品だから雑菌を繁殖させないため」


それなりに理由があって冷やしているんだと思いますが、そうした"冷やし美容"は皮膚温のことを考えると肌にとってマイナスに働くだろうということは、ここまで読んでくれたあなたならもうお気づきのはず。


もっといってしまうと皮膚温とは関係なしに、スキンケアそのものにとっても冷やし美容はいいところが何1つありません。


<化粧水を冷やして使うことの問題点は?>


皮膚の温度が低下してしまい、バリア機能が低下してしまう。
冷やすと肌への浸透が悪くなる。
冷やした化粧水を使っても毛穴は引き締まらない。
化粧品の美容成分が劣化し、効果が落ちるなど品質が低下してしまう。


そのため、使用説明書に「冷蔵庫保管」という注意書きがあるのでないかぎりは、冷やし美容は止めたほうがいいです。化粧品を冷蔵庫で保管している方は、いますぐ常温で保存するように切り替えるようにしてください。


それからスキンケアをするときは、「手のひらで温めてから使う」ようにしてください。


ムラなく塗れるという点では手塗りよりもコットンを使ったほうがいいんですが、肌への浸透という点では化粧品も温めたほうが浸透力がアップします。手のひらでなじませて温めてから使ったほうが肌に浸透していくということは再春館製薬の実験でも明らかになっています。


保湿成分をしっかり浸透させたい乾燥肌の方は是非おぼえておきたいスキンケアのテクニックの1つだと思います。

肌冷えを防ぐには保湿クリームでのお手入れがマスト!

乾燥肌を撃退するためには肌のバリア機能の強化が不可欠です。


このバリア機能の強化には「セラミド保湿+肌のターンオーバー」がスムースに行われる必要があるわけですが、最も肌の新陳代謝が活発な夜寝ている時間というのは、実は体温とともに皮膚温も低下してしまう時間帯でもあります。

皮膚の温度は睡眠中に低下する

※画像:資生堂


※エネルギーをガンガン燃やしている日中に比べ、深夜は休止モードなので体温も皮膚温も0.5~1℃ほど低下。


質のいい睡眠という点で考えると、暖かくするよりちょっと寒いぐらいのほうがいいんですね。そのため皮膚温を維持しないとということで電気毛布や湯たんぽなどを使って身体全体を温かくしてしまうと逆に睡眠が妨げられてしまって美肌という点でマイナスになってしまいます。


快適な睡眠と皮膚温の維持を考えたちょうどいい温度を見つけるのはなかなか難しいです。ただ、肌のことを考えると、冷える冬の夜ほど、皮膚温を少しでも保つ工夫はやっておいてほうがいいです。


ここで出番となるのが、保湿クリームです。


肌表面をしっかり密閉する保護機能が高い保湿クリームで肌をケアしてあげることで睡眠中の皮膚温の低下の影響を最小限に抑えることができます。身体全体を温かくするわけではないので、睡眠が妨げられることもないです。


資生堂の研究によると、「化粧水+乳液+クリーム」でしっかりお手入れした人に比べて、「化粧水+乳液」だけのお手入れの人は、睡眠中に肌がより冷えてしまうとのこと。保湿クリームで肌表面に膜を形成することは、肌を保護&保温するだけでなく、肌冷えも防ぐという効果も期待できるということなんですね。


肌のバリア機能の低下や肌老けの原因にもなってしまう「肌冷え(=皮膚温の低下)」という問題。保湿クリームを使ってしっかり対策しておいたほうがよさそうです。

≪「化粧水=保湿」という常識は捨てたほうがいい理由≫
乾燥肌は水分を補給すればいいと思っていませんか?保水力が落ちている肌に水分を補給しても焼け石に水です。まずは本当に正しい保湿とは何なのか?勉強しましょう。
≪肌の水分保持力を高めるためにすべきこと≫
肌の水分保持力を高めて、乾燥肌を克服し、バリア機能を改善するためには具体的にどんなスキンケアを心がければいいのかを詳しく紹介します。
≪保湿成分の種類と保湿力について≫
保湿クリームに含まれている保湿成分の違いがそのまま保湿力の差にもなります。セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸etc...たくさんある保湿成分の働きと実力を解説します。
≪その乾燥肌、ひょっとしてアトピーかも!?≫
眠れないほどかゆいとか、掻くと肌がジュクジュクになる、目のまわりが特にかさつくといった症状がある場合、アトピー性皮膚炎の可能性があります。大人になって発症するケースが最近増えています。

皮膚は感覚器でもあるので外気の状態に合わせて変化します。寒い冬や暑い夏の気温の影響はもちろん、ストレスや睡眠不足による血流悪化でも皮膚の温度は変化。皮膚の温度(=皮膚温)をコントロールすることがバリア機能を保ち、新陳代謝を維持するために非常に重要だということがわかってきました。