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保湿成分の種類と保湿力について

保湿成分の種類と働きを理解する! ⇒成分表示をみて、保湿成分の種類と働きを理解する!


保湿成分として化粧品に配合されているものには実にさまざまなものがあります。どういうメカニズムで水分を維持するのかにも違いがありますし、保湿力についても強いものもあれば、弱いものもあります。


角質層内でバリア機能を整えて健康な肌質に改善することで肌本来の水分保持力を高めるセラミドのような保湿成分もあれば、コラーゲンやヒアルロン酸のように肌に与えられた水分が蒸発しないように水分を引き寄せておくことで保水するという成分もあります。


乾燥が気になる方は、セラミドを配合しているものを選ぶといいと思いますが、成分表示でよくみかける他の有効成分がどんな仕組みで肌の水分を保持しているのか知っておくのも勉強になりますし、化粧品選びの参考になるはずです。


このページでは、水分保持の方法にあわせて、保湿成分を4つのタイプに分けて解説します。なんとなくではなく、成分表示を読み解いて、保湿成分の働きや安全性を理解したうえで化粧品を選べるようになりましょう。

水分をはさみ込むタイプの保湿成分(水分保持力★★★)

◎ セラミド


角質細胞間脂質の主成分であり、肌のバリア機能にはなくてはならない必須成分。水分をはさみ込んでサンドイッチ状の構造を作る性質があり、水分を閉じ込めて逃がしません。湿度が下がっても水分をキープできる最強の保湿成分です。「ヒト型」「動物性」「植物性」疑似セラミドなどの種類がありますが、成分表示で「セラミド〇(数)」と数字がつくものがヒト型セラミドで最も保湿力があります。

◎ スフィンゴ脂質(スフィンゴリピット)、ステアリン酸コレステロール


セラミド以外の角質細胞間脂質のことです。セラミドに近い成分ということもあり、保湿力があり、肌なじみがよく肌にもやさしいものの、セラミドと比べると保湿力は見劣りしてしまいます。

◎ 水素添加大豆レシチン


大豆から抽出されたレシチンに水素を添加したもの。セラミドと同じくサンドイッチ構造をつくって水分を維持するため非常に保湿力も高いことで知られています。非常に安全で、毒性がないことから無添加化粧品に配合されていることも多いです。

◎ リピジュア® 成分表示名は「ポリクオタニウム-61」


細胞膜を構成するリン酸脂質「ホスファチジルコリン」とよく似た構造を持った保湿成分であり、肌なじみがよく、洗い流しても保湿能力を発揮する特徴があります。ヒアルロン酸の約2倍の保湿力があると言われています。

水分を抱え込むタイプの保湿成分(水分保持力★★☆)

◎ ヒアルロン酸


ゼリー状の成分で非常に保湿力が高く、乾燥した空気のなかでも水分を逃がさない働きがあります。肌に塗ると天然保湿因子と似た働きをしてくれ、湿度が下がっても水分を抱え込んだまま逃がしません。成分表示には「ヒアルロン酸Na」「アセチルヒアルロン酸」「ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム」「加水分解ヒアルロン酸」として記載されています。

◎ エラスチン


肌内部ではコラーゲンと一緒になって真皮のハリ・弾力を維持している成分。化粧品に配合されているエラスチンはその保湿力を見出されて保湿成分として働いてくれます。真皮層まで浸透してハリ・弾力アップを促進するといった効果はありません。

◎ コラーゲン


肌内部にあるコラーゲンはエラスチンと一緒に真皮のハリ・弾力を維持する役割を果たしていますが、化粧品に配合されているコラーゲンは表皮の保湿力を保つ保湿成分になります。真皮層まで浸透してハリ・弾力アップを促進するといった効果はありません。化粧品に配合されているのは「水溶性コラーゲン」「加水分解コラーゲン」になります。

◎ ヘパリン類似物質


血液中のヘパリンという成分には水分含有力があり、それを保湿成分として利用するため肌に浸透しやすい形にしたもの。乾燥肌やアトピーで皮膚科にいくと保湿剤として、ヒルドイドローションがもらえますが、その主成分がヘパリン類似物質です。

水分を吸着するタイプの保湿成分(水分保持力★☆☆)

◎ 天然保湿因子(NMF)


角質細胞内に存在し、セラミドとともにバリア機能を構成する保湿物質の1つ。アミノ酸、尿素、乳酸Na、PCA(ピロリドンカルボン酸)など複数の成分で構成されているものの、保湿力はそれほど強くありません。肌なじみがいい特徴があります。

◎ グリセリン


ヤシ油やパーム油など天然油脂を加水分解することで得られる保湿性の高い成分。刺激性や感作性が低く、ヒアルロン酸やコラーゲンなど他の保湿成分と組み合わせるとさらに保湿力がアップすることや「しっとり感」を出すために化粧品の主成分によく使われます。

◎ BG、DPG、PGなど多価アルコール


アルコールの一種で吸湿性に優れているため水分が蒸発しにくくなります。化粧品には非常によく配合されているものの、冬場など湿度が低くなったときは、保湿力が著しく下がってしまうため保湿成分としてはあまり頼りになりません。また、DPGやPGは、分子が小さく皮膚刺激が懸念されているため配合量が多いものは要注意。BGは低刺激なので心配はいりません。

油分(水分保持力☆☆☆)

◎ 鉱物油


石油を精製して作られるオイルです。精製される過程で不純物が取り除かれるので植物油と比べると圧倒的にアレルギーが起こる可能性も低く安全です。肌への吸収性は低く肌表面にとどまって水分蒸発を防ぐ保護力に優れます。室温で液体ならミネラルオイル、固体ならワセリンと考えてもらってOKです。クリームや乳液のベースとなります。

◎ 植物油


ホホバオイル、オリーブオイル、グレープシードオイル、アボカドオイルなど植物から抽出した天然オイル。乾燥した肌に油分を補い、水分の蒸発を防ぎます。マッサージオイルに使われることがあるように肌を柔らかく保ち、毛羽立って荒れた角層を落ち着かせてくれます。

◎ 動物油


スクワランオイル、馬油、ベアオイルなど動物から抽出した天然オイル。人間の皮脂とよく似た構造をしていることもあり、浸透性にすぐれ、バリア機能を保護してくれるので、乾燥や乾燥による痒みを鎮めてくれます。

※油分は肌表面を油膜で覆って肌を保護する効果はありますが、肌の水分保持力は高めるといった効果はありません。粉を吹いている状態を鎮めたり、角質層の毛羽立ちを抑える効果はあります。

乾燥肌にとって刺激になる成分を避けることも大事!

乾燥肌というバリア機能が弱った肌は刺激にも敏感になっていることが普通です。そのため化粧品を選ぶ際はバリア機能を強化してくれるセラミドを補うなど、保湿力重視で選ぶことが大事です。


しかし、それと一緒に、肌にとって刺激になってしまう成分が入っていないかをチェックすることも大切です。具体的にどんな成分を避けたほうがいいかですが、


  • エタノール(刺激性・感作性・摘発性あり)
  • 変性アルコール(エタノールの別名)
  • DPG(刺激性あり)
  • PG(刺激性あり)
  • セタノール(やや刺激あり)
  • ラノリン(やや刺激あり)

※防腐剤など化粧品の品質維持のために止むなく入れる成分については除外


成分表示の1列目をみて、上記の乾燥肌には刺激になりそうな成分が並んでいるものはクリームはもちろん、化粧水、美容液、乳液などすべてのアイテムで避けたほうがいいです。


それからよく刺激がある成分として勘違いされることが多い鉱物油(ミネラルオイル)ですが、クレンジングに使われる場合は脱脂力が強くなるため避けたほうがいいんですが、クリームに配合されている場合は水分の蒸発を防ぎ、乾燥肌の保護にはなくてはならないオイルになります。


石油由来のオイルということで、肌に悪そうなイメージがありますが、植物由来や天然由来といわれるオイル(油脂)に比べて、はるかに安全性が高く低刺激なので、イメージや古臭いイメージに惑わされないことが大切です。


なお、炭化水素に分類されるミネラルオイル、スクワラン、ワセリンが成分表示の最初に並ぶものはこってりした濃厚なテクスチャーになり、油脂(植物性油脂、アルガンオイル、シア油、馬油)の場合は伸びのいい軽いテクスチャーになるということもクリームを選ぶ際は覚えておくといいと思います。

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化粧品に配合されている保湿成分がどんな働きをして、肌のうるおいをサポートしてくれるのか?を理解しておくことは保湿クリームを選ぶときの参考になるはずです。乾燥がひどいという人は当然、水分保持力を高めてくれる保湿成分を選ぶようにしましょう。